安曇野市教育委員会が、学校給食用に発注し、福島市の工場が製造、昨年中に納品した「安曇野産りんごゼリー」について、東日本大震災に伴う東京電力福島第1原発事故後の放射能漏れを懸念する保護者への配慮が必要-などとして今月下旬、給食には出さないと決めた。ところが、この報告を受けた宮沢宗弘市長が27日夜、「安全なら出すべきだ」と指摘したのを受け、一転、給食に出すことになったことが同日分かった。 ゼリーは市教委が昨年7月、市内産りんごジュースを使ったオリジナル食品をと塩尻市の業者に発注。この業者が福島市の工場に注文し、昨年中に2万個が納品された。容器に「福島市で製造」と印字され、ほぼ半数は既に市内の複数の小中学校で給食に出された。 給食センターの栄養士は6月下旬、賞味期限が7月9日に迫っていたことから、震災前に製造されたことを説明するチラシをつけた上で提供しようとしたが、市教委は給食には出さないと