漢字一字を二字に見誤ったり、二字を一字に合わせてしまったりすることは書写の過程でたまに起こることですが、 りんしらう 下学集に林四郎之杜撰といふ事あり、人の姓名にはあらず、昔杜撰の者ありて、書作り欝ノ字を析ちて林四郎とするをいふ、谷響続集に見えたり (『倭訓栞』) 一字を三字、つまり「鬱」の異体字の一つ「欝」を「林」「四」「郎」の三字に誤ったというのは、ちょっとね(実際にあったことというよりもネタの一種でしょうけど)。
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漢字一字を二字に見誤ったり、二字を一字に合わせてしまったりすることは書写の過程でたまに起こることですが、 りんしらう 下学集に林四郎之杜撰といふ事あり、人の姓名にはあらず、昔杜撰の者ありて、書作り欝ノ字を析ちて林四郎とするをいふ、谷響続集に見えたり (『倭訓栞』) 一字を三字、つまり「鬱」の異体字の一つ「欝」を「林」「四」「郎」の三字に誤ったというのは、ちょっとね(実際にあったことというよりもネタの一種でしょうけど)。
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