富安氏が最初に語ったのは、プリプロダクションの基礎となるコンセプトアートをどのように作成していくのかだ。プリプロダクションとはゲームや映画などを制作する際、本格的な作業に移る前の準備段階のことを指す。映画であれば脚本や絵コンテなどが当てはまるが、映画やCMなどの映像作品に加え、ゲームなど様々なジャンルにおいても重要性が挙げられているのがコンセプトアートだという。 プリプロは、まずピッチコンセプトの作成から始まる。これはプロジェクトの出資者、プロデューサーなどに対して大まかな世界観やストーリーを伝える時に使われることが多い。ちなみに「ピッチ」とはその名の通り「投げる」という意味で、なにもないところに石を投げ、波を立たせるのと同じ行動であることから、この名前がついているという。 次にスタッフが集まり方向性が定まってくると、シーンコンセプトが必要になってくる。こちらはストーリーの要所ごとに細かく
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