──初連載を始めるのは、かなり早かったですよね。 武論尊 多分にえこひいきもあっただろうし、本宮のところから離さなきゃいけないっていう向こう(注・少年ジャンプ編集部)の意図はありましたよ。だってアシスタントに悪い影響しか与えないからね。暇でやることないし、給料3万円ぐらいだったから足りないんで、土日になるとみんなに「この馬がいいからこの馬を買え」って言って、みんなから金集めて、それを俺がノミ屋に持ってくんだけど、むしろ俺がノミやってたから。「じゃあノミ屋に頼んでくるから」って言ってそのまま懐に入れて。 ──ダハハハハ! まあ時効ですからね(笑)。 武論尊 うん。で、当たっても配当金は払わない! ──悪徳すぎますよ! 武論尊 そりゃ編集部としても離そうとしますよね。それで原作者になって「ドーベルマン刑事」が当たるまで4年かかって。それまで年収120万とかなんですよ。アパートの家賃が2万で8万