落ち着きがなく、授業中も着席していることができずに動き回ったり、常に体を動かしたり、衝動的で、急にしゃべり出したり他人のやっていることに唐突に介入するために、先生から注意を受けているような児童は教室に一人ぐらいはいるものです。このような児童は、注意欠陥/多動性障害(ADHD)といわれていますが、最近はマスコミなどでもよく取り上げられていますので、一度は耳にされた方も多いのではないでしょうか? それでは、ADHDは子供だけにみられる障害でしょうか?実は、そうではないのです。軽症の場合は大人になると症状が目立たなくなる例もありますが、2〜10%の大人がADHDの診断基準にあてはまるといいます。 大人のADHDでは注意の持続が困難だったり、細部に注意が向かないために、仕事や家事でケアレスミスや物忘れが多かったりします。あるいは、しばしば、約束の時間に遅れたり、約束を忘れたり、締め切りに間に合