東京の勝因は安全で確実にオリンピックを開催できる点が多くのIOC委員に支持されたことだとみられます。 マドリードはヨーロッパの経済危機の影響で財政的に不安がありました。 また、イスタンブールはことし5月以降、反政府デモや陸上選手のドーピング問題で運営面への不安が指摘されていました。 これに対し、東京は財政基盤が安定していて世界で最も安全な都市であることをアピールしました。投票の直前になって懸念が広がっていた福島第一原子力発電所の汚染水の問題についても、安倍総理大臣が最終のプレゼンテーションで「影響は、福島第一原発の港湾内の0.3平方キロメール範囲内の中で完全にブロックされている」と具体的に数字を挙げて説明し、対策について責任を持つと表明したことが効果的だったとみられます。 また前回2016年大会の招致で敗因に挙げられていたロビー活動では去年、新たにIOC委員に就任した竹田恒和理事長を中心に