「電子透かし」は,CDやDVDなどのコンテンツ利用者に気づかれない形でコンテンツ自体に情報を埋め込む技術で, ネット配信サービスなどにおける著作権保護のための仕組みとして応用が期待されています. 本研究室では,人間の聴覚の特性を利用した透かし埋め込み手法を提案し, また,新たな応用の開発にも取り組んでいます. 急速なディジタル化とインターネットの普及により, ディジタル化されたコンテンツ(画像・音など)の複写,保存,加工が簡単に行えるようになりました. そのため,コンテンツ製作者の著作権保護やコピー制御等の技術の必要性が増しています.この場合,コンテンツのディジタルデータと不可分な形でこれらの 情報を埋め込まなければ,容易に不正を働くことができます. 電子透かしを用いることで,ディジタルコンテンツに著作権情報やコピー制御情報を埋め込むこ とが可能となり,これによりディジタルコンテンツが安全