立川市西砂町のあたり、ケヤキ並木の続く五日市街道沿いは、昔ながらの古い蔵を持つ農家の多いところです。 窯焼きパン工房ゼルコバはそんな築100年ほどの農家の中にあります。 ゼルコバとはケヤキのこと。小さな看板がケヤキの木にかかっていました。 カラカラと戸をあけると、売り場の右手にある石窯のこうばしく暖かい空気があり、なんだかほっとします。 並んでいるパンたちはどれも素朴でやさしい顔をしています。 パンを焼かれているのは、この農家の鈴木美智子さん。パンが大好きで、最初は窯でパンを焼く人に教えてもらって あとはほぼ独学でパン屋さんになられたそうです。 店の奥にある「ぎゃらりー繭」は養蚕に使っていた蔵を改造した、天井の高い広々としたカフェになっています。 店で買ったパンをそこで食べることもできます。 カフェのマスターとして美味しいコーヒーを入れていらっしゃるのがご主人の英次郎さん。 パン屋さんもカ