通行中の女性にわいせつな行為をし、軽傷を負わせたとして、強制わいせつ致傷などの罪に問われた無職、岡本真一被告(30)の裁判員裁判の判決公判で、徳島地裁は16日、求刑を1年上回る懲役9年を言い渡した。 判決理由で佐藤晋一郎裁判長は「被害者の人格を無視した犯行」と指摘。「反省は認められず、更生には長い期間が必要で、求刑はやや軽い」とした。 判決後の記者会見で裁判員を務めた30代の会社員男性は「被害者と同じ気持ちになって考えた。求刑は短いという印象で判決には納得している」と話した。 判決によると、岡本被告は昨年6月、徳島市城南町の路上で当時18歳だった女性を車内に連れ込み、わいせつな行為をしたうえ軽傷を負わせるなどした。