台湾にある死者と婚礼を挙げる風習 少し前のことだが、SNSで台湾にかかわる投稿がバズった。路上に落ちている赤い封筒の写真と共に、台湾には亡くなった女性の家族が、封筒に女性の写真や髪の毛を入れて、拾った男性と結婚させる風習がある、と紹介する内容だ。投稿を見た人たちは、怖い、そんな風習があるのか、といった大きな驚きを見せた。また台湾人ユーザーからは、台湾人だけど見たことない、という人もいれば、日本人ユーザーで見たことある、という人までさまざま。実は、この風習は本当に存在する。 赤い封筒は、日本でいうところのご祝儀袋である。台湾でも日本同様に結婚祝いとしてご祝儀袋に新郎新婦との関係に応じた金額を入れて、お祝いを渡す。ただし日本と台湾には決定的に違う点がある。それが封筒の色だ。一般に台湾では、ご祝儀袋に用いられる色は決まってやや濃いめの赤で「紅包」といわれる。白は、葬儀のお香典にあたる袋に用いられ
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