HTML関連の話題を追いかけていくと必ず行き着くサイトがある。「言葉 言葉 言葉」というサイトである。ここでは「国語問題」をとりあつかっている。HTMLの文法をどのように日本語に適用すべきかを考えていれば、日本語の扱い自体を考え始めるのは当然である。「言葉 言葉 言葉」では、おそらくは日本語の問題をWebで公表するに当たって、HTMLの問題にぶつかったのであると思う。 さて。そのサイトでは正字正かなを用いている。少々エキセントリックな形での主張の仕方ではあるが、正字正かなを用いるべきという主張は概ね首肯できる。戦後の国語改革が性急に過ぎたのは明かである。漢字制限については、漢字に関する知識の不足を招き、我々の語彙、ひいては教養を薄いものにしている。その結果「世論」の意味合いの考えようもないから「せろん」「せいろん」「よろん」の起源を誤ってしまう。一方のかなづかいについても、原則の不足が一貫