→english 昨年の9月から12月にかけ、タイ国では、バンコクを中心に100年に1回といわれる大洪水が発生した。被災地は晴れていても、上流での豪雨の為、北海道の面積を上回る地域が浸水し、バンコク近郊に進出した、殆んどの日本企業の工場も水没し、甚大な被害が発生した。 日本企業にとっては、東日本大震災とダブルパンチを受けた事例も多く、アユタヤの近くにあるEMの工場も水没した。我が国では、洪水といえば豪雨が降り急流となり滞水しても数日で治るという認識があるが、海抜0メートルに近い広大なタイの首都圏では、例え、その地域に雨が降らなくとも、上流に降った雨で浸水または、水没してしまうのである。 流れが極めて緩慢なため、トイレをはじめ、各種の汚染水はもとより、生ごみや油や様々な廃棄物がごちゃ混ぜになった状態となり、町中が異臭を発し、不衛生極まりなく、足が長時間にわたって水に浸ると、足全体が水虫状にな