社会人3年目の夏。初めての転職を経てベンチャー企業で働いていた頃、親しい友人たちと開催したパーティで一人の男性に出会った。外資系投資銀行からベンチャーに転職したばかりの帰国子女。気が合うと思った。翌朝、メールが来た。 「岩瀬さんは同じ匂いがします。僕ら、絶対に仲良くなります。友達になりましょう」 それ以来、僕らは仲間になった。つらいときや悩んだ時に、真っ先に相談する仲間。嬉しいことがあると、共に喜びを分かち合う仲間。プロフェッショナルとして共に成長し、切磋琢磨し合う仲間。 彼の名前は、南壮一郎。ライフネットと時をほぼ同じくして、ビズリーチというベンチャー企業を立ち上げた。 彼の新著「ともに戦える『仲間のつくり方』」からも浮かび上がってくる彼の強みの一つは、本能的に身についている圧倒的な行動力だ。 米国で先行企業を見つけると、創業者にメールを出してニューヨークまで突撃 アイデアを温めるべく、