先端生命科学研究所でオイル産生微細藻プロジェクトを推進している伊藤卓朗研究員にお話をお聞きしました。伊藤さんの専門は植物メタボロミクスで、2006年から鶴岡メタボロームキャンパスでCE-TOFMSとLC-TOFMSを使ってオイル産生微細藻の研究をされています。今回は伊藤研究員の研究テーマであるエネルギー問題への藻類の利用についてうかがいました。 ―先日はサイエンスゼロで伊藤さんの研究が取り上げられていましたね。実際に精製したオイルを燃やしていましたが、反響はありましたか? 研究コンセプトを安めぐみさんのコーナーで分かりやすく紹介していただいたので、一般の人にも好評でした。特に、実際に燃やしてみたことで、水の中にいる小さな植物から抽出したオイルが燃料になることを実感してもらえたようです。 ―初めに、研究課題について簡単に説明していただけますか? 産業応用可能なオイルを産生する藻類について研究