コロナ禍のいま、多くの企業でサプライチェーン・マネジメント(SCM)の重要性がいっそう増している。とくに製造業においては、ウィズコロナ時代のSCMを担う人材の育成が喫緊の課題となっている。そこで、長年調達・購買領域に携わってきた日本サプライマネジメント協会(ISM Japan)™名誉理事長(前代表理事)の上原修氏に、日本企業のSCMにおける課題や海外のSCM人材教育の違い、これからのSCMに求められる人材像などについてお話を伺った。 上原 修(うえはら おさむ) 1950年生まれ、大阪市出身。大学卒業、仏政府留学。帰国後、日本鉱業株式会社(現:ENEOS株式会社)に入社し、購買運輸部に配属。以降、コンゴ鉱工業開発会社資材マネジャー、東京本社購買部国際購買担当部長、米国ニューヨーク事務所長を歴任。米国系電子調達企業にて常務執行役員・購買本部長を経て、2000年に米サプライマネジメント協会(I