時間が幾重にも重なった不思議な姿で東京の街並みを捉えた『「望郷―TOKIORE(I)MIX」山口晃展』が、2月11日から東京・銀座のメゾンエルメス8階フォーラムで開催される。 東京・広尾で生まれた山口晃は、日本美術史と大和絵への深い造詣と精緻な技術をもとに、日常と空想を独自の感性でユーモラスに混ぜ合わせた作品を制作。近年は美術展のみならず、書籍や新聞挿絵、パブリックアートなどでも活躍の幅を広げている現代美術作家だ。 同展は、東京をモチーフにした新作を中心に構成。室町時代から江戸時代の「洛中洛外図」に触発された俯瞰図をはじめ、電柱をモチーフにしたシリーズ作品やノスタルジックな仕掛け小屋など、デフォルメされた時間軸の「ずらし」の中で東京の日常を捉えた作品を展示する。 『「望郷―TOKIORE(I)MIX」山口晃展』 2012年2月11日(土・祝)~5月13日(日) 会場:東京都 銀座 メゾンエ