サンディエゴ(CNN) 米海軍の対テロ作戦には、一般にあまり知られていないが強い味方がいる。1日10キロほどの魚を与えれば、機雷除去や基地警備の任務を果たしてくれるのだ。 彼らは「海洋哺乳(ほにゅう)類プログラム」で訓練されているバンドウイルカ75頭と、カリフォルニアアシカ35頭。イルカには人工のどんな装置もかなわないソナー能力があり、アシカは並外れた水中視力を持つ。これに気付いた米軍は1960年代から研究と訓練を続けてきたが、プログラムは90年代まで秘密にされていた。担当者らによれば、イルカとアシカの貢献は、軍事演習で投下した模擬機雷の回収任務だけでもこれまでで数百万ドル相当に上る。 イルカとアシカはまた、人命救助にも貢献してきた。対米テロを阻止した具体例は公表されていないものの、同プログラムの作戦を統括するクリスチャン・ハリス氏は「抑止効果があるのは確かだ」と強調する。 世界のどの場所