不毛の時代と叫ばれて久しい現代詩の世界に、流星のように強力な新人が登場した。その名も福田みすゞ。まったくの無名ながら、ネットに公開した一編の詩から人気に火が点き一気に大ブレイク。匿名掲示板を中心に話題となっている。 人気のきっかけとなったのは福田の編んだ「わたしと小泉と麻生と」という詩。そのみずみずしいことばとナイーブな感性が「わたしたちとどこか違う」と注目を集めた。以下に、その詩を転載しよう。 「わたしが両手を広げても 小沢はちっともなびかぬが 飛べる小泉はわたしのように 支持率地べたを這わないよ わたしが体をゆすっても 差別発言出ないけど よく出る麻生はわたしのように うまくフフンと言えないよ わたしはあなたと違うんです! みんな違って みんないい」 一見意味不明でありながら自己陶酔に満ちたライムは、これまで無名だったとは思えない耽美な品格にあふれている。ネットで触れてその才能に感服し