時代はクラウドコンピューティング!--なのだそうだ。書店に並ぶ経済誌は、とにかくこぞってそう書いている。クラウド(cloud)とは「雲」の意味だが、コンピューターとはどんな関係が? 聞けば「クラウドは出雲の国にある」という。本当か? 確認に行ってみた。【小島昇】 ◇コンピューター新時代は、遠くの別会社のサーバーで「安全」「低コスト」「省エネ」情報管理 ■コンテナ7台 東京から飛行機で1時間半。JR松江駅からは車で10分。雲のようにつかみどころがないどころか、それは出雲の国、松江市郊外の約8000平方メートルの敷地に、どんと鎮座していた。トラックのコンテナ7台がコンクリートの床にボルトで留められ、空調設備とつながっている。これがクラウド? 「そう。これが日本では初めてのコンテナ型データセンターです。IZmo(イズモ)と名付けました」。そう胸を張るのは、インターネットイニシアティブ(IIJ、東