冬休みの宿題をやっているか調べるアマノハギ。親の要望に応え、今年から始めた=秋田県にかほ市 国の重要無形民俗文化財に指定されている秋田県男鹿市の伝統行事「ナマハゲ」が揺らいでいる。鬼のような面をつけ、「泣く子はいねが(いないか)〜」と、子どもを追い回す荒々しさが持ち味だが、地域社会の変化もあり、近年は、黙って動かない「草食系」の新世代が目立つようになった。ナマハゲに似た「アマノハギ」は、子どもの宿題をみるサービスまで始めた。 昨年の大みそかの夜。鬼のような面をつけ、全身にわらを羽織ったナマハゲが現れた。手には包丁。だが、静かに居間に入り、猫背気味に座った。迎えた高齢夫婦から「どこから来たっすか」と聞かれ、遠慮がちに「えっと……。山の方から……」。 男鹿市では10年ほど前から、こんな光景がみられ始め、今では珍しくなくなった。玄関先で見ていた付添人の吉田公生さん(59)はナマハゲ役の若手