古来より、ヒトがヒトを食うことは禁忌(タブー)として秘されてきた。ヒトの目線からすると、”共食い”は哀しくて、やりきれない、人道に反することだ。では、動物が同種の動物を食べるとき、何を思うのだろうか? 「共食いキャラ」とは、団地愛好家、工場愛好家、ジャンクション愛好家、住宅都市整理公団総裁および日本ジャンクション公団総裁として著名な大山顕氏が、新たに着目・研究しているジャンル。飲食店の看板や食品のパッケージに描かれたブタ・ウシ・トリなどが、「おいしいよ!」とニッコリ笑って同種族を食することを薦める、ロゴのようなイラストのようなアレ。道端でよく見かけますよね。 この『共食いキャラの本』は、そんなゆるくも哀しい全国の共食いキャラを集め、考察した本だ。ブタ・ウシ・トリから魚介類、野菜果物、果ては共食いなのかよく分からないが食品販促のために使役されているキャラたち。その数なんと二百数十点が掲載され