捕獲されて麻酔で眠るツキノワグマ=4日午前7時28分、三重県大台町小滝、森山写す 三重県大台町小滝の無職向井妙さん(77)の住宅に3日午後5時ごろ、ツキノワグマ1頭が侵入し、帰宅した向井さんと鉢合わせした。向井さんはゆっくりと立ち去り、近所の家から町役場を通じて猟友会に連絡。2時間50分後、会員らが蜂蜜を入れたオリで捕獲し、4日午前に山奥で放した。向井さんにけがはなかったが、台所にあった野菜などが食べられていた。 同町によると、クマは体長約1メートルの成獣。庭に置いてあった台に上って窓を開け、室内に入ったらしい。 向井さんが帰宅して居間に入ると、ガサガサという物音が聞こえた。ネコとは様子が違うので、玄関先に引き返したところ、クマが台所から出てきた。距離は1メートルほど。それでも「全然こわなかった。おとなしかったよ」。台所には約1キロのクリ、煮炊きした豆、野菜などがあったが、大半が食べ