2006年11月11日に発売が決定したソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)の新型ゲーム機「プレイステーション3」。これまでのゲーム機とは一線を画す超ハイスペックなこのPS3の“真髄”について、前回に引き続き、開発を手がける同社コーポレート・エグゼクティブ ソフトウェア・プラットフォーム開発本部の川西泉本部長に話を聞く。 ――今回の価格設定について、社内ではどんなやり取りがあったんでしょうか? 川西本部長:もちろん価格は安いに越したことはない、という話はありました。ただ、あえて比較するならば、これまでの“ゲーム機”としての価格帯とは一致しないということはありましたね。遊ぶだけのおもちゃと同じ扱いではなく、Cell(PS3のメインプロセッサ)を載せたりしたことで、“いろいろなことができるハイテク機器”という考え方もありますから、それを1万円や2万円の価格帯で出すというのは難しい。