通勤時や自宅などで、ヘッドフォンをつけて音楽を楽しむ……などというシーンをよく見かける。ただ、このヘッドフォンが再生された音楽を聴くためだけのものではなかったとしたらどうだろう。 今年3月に、アメリカのテキサスで開催された世界最大級のエンターテインメントコンベンション「SXSW」で紹介された「mico」というヘッドフォンは、人の脳波を検知して、そのときの気分に合った音楽をおすすめしてくれるというツールだ。「mico」を装着すると、額と耳の部分にあるセンサーが脳波や神経の活動を感知する。シグナルを分析して、装着者の今の気分がどういう状態なのかをチェックし、ヘッドフォンの耳あて部分のLEDが光って状態を提示する。気分のカテゴリは、“focused”“sleepy”“stressed”の3パターンで、それぞれ”!”や“zz…”などのアイコンで“今の気分”が表示され、装着者以外の人にも状態がわかる