届け命のメッセージ 事故・自殺…亡き人の等身大パネル：朝日新聞デジタルフォトストーリー 今は亡き人の等身大のパネル。飲酒運転や暴走事故、いじめ自殺などで亡くなった被害者の「生まれ変わり」だ。遺族が自らの手で作り、胸には写真、人柄を伝えるメッセージが添えられている。 飲酒運転の車によって一人息子の命を奪われた鈴木共子さん（６６）が２００１年に始めた。当初は１６人だったが、今は１６１人にまで増えた。鈴木さんは「この背後にはもっと無念な思いがあるのです」。 東京都日野市の「いのちのミュージアム」で常設されているほか、「生命のメッセージ展」として全国の矯正施設や教育現場などで巡回展示されている。鈴木さんは言う。「彼らは生きたくても生きられなかった人たち。命は本当にかけがえのないものだと感じ取ってもらいたい」（写真・文 白井伸洋）
