鳩山政権の誕生で新たに就任した各閣僚は、16日深夜から17日未明の初の記者会見で、各省庁の幹部らによる天下りの見直しなどを相次いで打ち出した。 特に、「天下りの構造を徹底的に総括する」と強調したのは、予算の無駄遣い一掃にあたる仙谷行政刷新相。今回の衆院選前後に、「駆け込み」とみられる天下りが目立った農水、文科両省の幹部らからは「役所全体が縮み上がっている」などという声が漏れた。 17日未明の首相官邸。新閣僚の就任会見の最後に登壇した仙谷行政刷新相は、視線を手元のメモには落とさず、「縦割り、補助金、天下りという日本の宿痾(しゅくあ)といえる大病にメスを入れてえぐり取る」と霞が関改革への決意を語った。 今月2日、白須敏朗前次官(58)が、所管の社団法人「大日本水産会」会長に就任した農水省。同会は2007年度に183億円の補助金を受けており、「駆け込み天下り」という批判を浴びた。これについて、赤