iPodやウォークマンは、いつでもどこでも音楽を聴くことができるアイテムとして流通した。これらの商品さえ用いれば、「周りの人に気づかれずに」こっそりと自分だけの音楽空間を作り上げることができる(当たり前なんだけど)。この、独り音楽空間を用いれば、周りの人達に抑圧されている*1状況に際して、自らのメンタリティを抑圧から切り離して優越感ゲームに耽ることができる。 このアイデアを再確認する機会を与えてくださったのは、隣の席に座るひとびと - 古田ラジオの日記「Welcome To Madchester」という記事だった。[妄想]というタグが張ってあるので、実話ではないのかもしれないが、非常にリアリティのある物語だ。自分の能力や価値観が評価されることのない状況で汲々としている人も、iPodさえ用いれば「お前らには俺のこういう音楽を理解することができないんだろうな」と優越感に浸りながら自分の世界に没