米レッドハットの社長兼CEO(最高経営責任者)に2020年4月に就任した。2001年にレッドハットに入社し、箱売りからサブスクリプション、エンタープライズへの注力に取り組んだ。直前まではプロダクトを担当していた(出所:米レッドハット) 2019年7月に買収作業が完了しIBMの一員となった。IBMの傘下に入るという規模の経済と、これまでレッドハットが推進してきたオープン性。どちらを重視しているのか。 やはり両方だ。 まずビジネスの側面に立つと、経済的なスケールが求められる。 オープンについては1つ言いたいことがある。「我々はオープンソースの会社ではない」ということだ。オープンソースはソフトウエアを作る方法だ。我々はオープンソースの開発モデルに基づいた、エンタープライズソフトウエアを開発し提供している企業である。IBMはレッドハットというソフトウエア企業をその分野で過去最大額で買収したわけで、