(3)そうだとすると「メディア<論>体験」の論点・焦点・争点はこうなる。 「21世紀前半のメディア状況で起こる<闘い>(敢えて闘いと言っておこう)は、「世界を全て“Presented by ・・・”で支配しよう」とする者と、“平場のクリエイタ―”の間で起こる、ということなのだ。それが見えたのが今年の夏だった。付け加えれば、平場のクリエイタ―たちだって「アップルあってのクリエイト」だろう思うのだが、それでもメディアの未来はこの関係(平場vs“Presented by ・・・”)を抜きには語れないと思う。それは、あたかも「帝国とマルチチュード」(ネグリ&ハート)の関係に似ていると言って良い(アップルが帝国の立場になるなんて・・・!)。平場のクリエイタ―の武器だったアップルが“Presented by・・・”という情報世界の仕組みを支配する、この構造変化を平場側から逆転できるかというのは、結構