世界と日本の若者人口 前総務省統計局統計調査部長(現内閣府公益認定等委員会事務局長) 駒形 健一 日本は本格的な人口減少社会に入っており、特に、若者の数が減っています。では、世界ではどうなっているのでしょう。若者人口(ここでは、15~29歳のことをいう。)は、新たな労働力の担い手であり、家族形成などを通じて住宅や乗用車、家電など大きな消費需要をもたらす人口でもあります。若者人口がどうなっていくのかは、経済的な観点からも注目されるところです。未来の活力の源泉である若者人口が今後どうなっていくのか、以下では、世界と日本の若者の人口の現状と将来について見てみたいと思います。 http://www.un.org/esa/population/unpop.htm 1 世界の若者人口の増加にブレーキ 国際連合(以下「国連」という。)の推計によると、世界の若者人口は、現在17億7千万人で、世界の人口69