殺人、犯罪は遠い遠い世界の物語ではないという当たり前な事実を、イヤというほど思い知らされた。中学までの友達、高校の友達、女子大の友達、アメリカで出会った友達、そして社会人以降の友達。おもしろいほどに、歴然と違う。「人間の種類の違い」を痛感している私は、この本の解説を書かれた島村洋子さんにものすごく共感した。 「人間の種類の違い」!!! こりゃまた凄まじく刺激的なフレーズだ。絶句した。一体全体どんな「種類」の「人間」かと言えばそれは、殺人や犯罪が遠い世界の物語ではない環境にある人間で、具体的には「今ほとんど連絡をとっていない」「中学までの友人」を指しているらしい。現在までに付き合った「中学までの友達、高校の友達、女子大の友達、アメリカで出会った友達、そして社会人以降の友達」の「種類」は其々「歴然と違う」、要するに交流相手を変えたことによって自分も変わった、別の存在になったことを盛んに吹聴して