筆者は2008年2月15日付の本リポート「2050年までに総営業距離1000キロ 拡大し続ける北京地下鉄に乗った」の中で、北京の地下鉄で目撃した老人に席を譲る若者たちの姿を「老人が乗ってくると、椅子に座っていた若者がさっと立ち上がって席を譲るのである。それはしごく自然で、素直な敬老の気持ちがうかがえた。1人や2人の例外ではなく、誰もが当たり前のように老人に席を譲っているのである」と記し、昨今日本で目にする堂々と優先席に座り、老人が来ると寝たふりをする不埒な若者と比べて、「乗降のマナーは悪いかもしれないが、敬老精神を忘れない中国の若者たちには脱帽せざるを得ない」と賛辞を表明した。 しかし、最近の若い者は… 2009年3月27日、中国のネットサイト“鉄血社区”の掲示板にハンドルネーム“世間百態”という人が次のような書き込みを行った。 3月27日昼の12時20分頃、山東省青島市で60番の路線バス