「『社会調査』の嘘(著:谷岡一郎)」という名著は 「社会調査」という名のゴミが氾濫している。そのゴミは新たなゴミを生み出し、大きなうねりとなって腐臭を発し、社会を、民衆を、惑わし続けている(第一章”「社会調査はゴミがいっぱい」”より) という書き出しで始まる。先だって日銀から発表された「モバイル決済の現状と課題」と題されたレポートは、まさにここで描かれるゴミ…とまで言わないまでも、非常に不注意というか、本筋じゃないからと適当に書いたんだろうな、という代物だ。 これを受けて再生産された意図的なゴミがTech Crunchの「モバイル決済利用率は日本6%、米国5.3%、そして中国では98.3%――日銀レポート」である。そしてこれがソーシャルメディアで「中国は98.3%!日本はたった6%!?」と拡散されるのは地獄絵図以外の何物でもない。 さて、なぜ中国について書くブログでこの話を取り上げるかとい