時は1995年。ゲーム界を支配していたスーファミに、人知れず、下衆なゲームがひっそりとリリースされた。 さる香港スター似のキャラを操って大陸に乗り込み、迫りくる人民を片っ端から処刑するという謎ゲーム。その名も「香港97」。 ひと言で表現するなら若気の至り。鬱々とした精神によって生み出された一発ネタの闇ゲームだった。 香港97のゲーム画面、なおほかの画面は問題がありすぎて、まだなんとか発表できるようなスクショでこれだ 私の思いつきをわずかな時間で形にしてくれたのは、80年代から数々の有名パソコンゲームに携わってきた芦田さん(仮名)という超人プログラマー。 もともと読者だった芦田さんから応援の便りを頂いた縁で親交が生まれ、いつぞや食事の最中、 「黒沢さん、なんかゲーム作りたかったら僕、手伝いますよ」 彼がなんとなく口にした社交辞令を真に受けた私。その数カ月後、某人気アニメのゲーム化で死ぬほど忙
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