戦後日本を代表するグラフィックデザイナーの一人、粟津潔(あわづ・きよし)氏が4月28日、肺炎で死去した。80歳。 葬儀は近親者で済ませた。喪主は妻、八重子さん。 東京生まれ。民俗学に影響を受け、地図、指紋、はんこ、海亀など土俗性を持つイメージを用い、カラフルなポスターや書籍の装丁などを手がけた。 建築・文学・映像・演劇など、ジャンルを超えて活動。特に建築家とは関係が深く、60年に菊竹清訓(きくたけきよのり)、黒川紀章氏らとメタボリズム(新陳代謝)を提唱するグループを結成。大阪万博ではEXPOランドの基本構想に携わった。