悪質なマルウェアは、われわれがいつごろからか思い出せないくらい昔から問題になっていた。最近の「Storm Trojan」にみられるように、この傾向は衰えそうにない。しかしマルウェア問題は、もうすぐあまり注目されなくなるかもしれない。脆弱なWebアプリケーションサーバに侵入して大量の機密情報を盗み出す攻撃者の増加の方が、マルウェアよりも深刻な問題になると予想されるからだ。 Webアプリケーションサーバが攻撃のターゲットになるのは、それが公開ネットワークからアクセス可能で、しかも犯罪者にとって情報の宝の山が保管されているバックエンドのデータベースサーバとつながっているからだ。では、攻撃者たちはどのようにして、フロントエンドのWebアプリケーションからバックエンドのデータベースサーバに侵入するのだろうか。最もポピュラーな手口としては、以下のようなものがある。 SQLインジェクション SQLインジ