＜ゼロックス・スーパー杯：柏２－１東京＞◇３日◇国立 柏が誇るブラジル人コンビが試合を決めた。序盤は劣勢だったが、前半２６分にＭＦジョルジ・ワグネル（３３）が目の覚めるようなミドルシュートを決めて先制。一気に流れを変えると、４３分には昨季リーグＭＶＰのＭＦレアンドロ（２８）がＰＫを確実に決めて追加点を奪取。後半に１点を返されたが、堅守で逃げ切った。レアンドロは「出だしは東京のリズムだった。そうなってしまったことを、僕たちは気をつけなければならない。２点目が入って落ち着きが出てきたと思う」と振り返っていた。

＜ゼロックス・スーパー杯：柏２－１東京＞◇３日◇国立 柏が接戦を制し、昨季リーグ優勝に続く栄冠を手にした。ＦＷ北嶋秀朗（３３）は２トップの左で先発出場。後半途中に交代するまで何度もゴール前へ侵入し、シュートも１本放った。「サッカーは良くない時間が流れる時があるけど、全員が同じ振る舞いをして、良い時間に持っていけた。うちの試合展開になった」と冷静に振り返っていた。

後輩から学ぶ。柏のＤＦ福井諒司（２４）が、Ｕ－２３日本代表のＤＦ酒井宏樹（２１）の活躍に刺激を受けた。２２日に行われたＵ－２３日本代表のマレーシア戦で酒井は１得点１アシスト。積極的な攻撃参加に福井は「見習いたいです」。キャンプではネルシーニョ監督（６１）から直にクロスの上げ方などをレクチャーされた。酒井とは逆の左ＳＢをＤＦ橋本和（２５）と争う。福井は「役割を把握して、攻守両面に絡むプレーをしていきたい」と、持ち前のぼそぼそ声で話していた。

水曜の夜はみんなで柏を応援しよう。今季アジア・チャンピオンズリーグ（ＡＣＬ）に初参戦する柏を、街ぐるみで応援することになった。２１日、柏市サッカー協会に登録している、およそ３０の小中学生のクラブがＡＣＬの試合が行われる水曜夜に試合観戦を優先させる方針を固めた。 同協会は平日夜に協会管轄の試合を行うことがあったが、今季はクラブ史上初のＡＣＬを戦うことになり、街のシンボルである柏を盛り上げることになった。水曜夜の試合はリーグ、カップ戦限らずどのチームも集客に苦しんでいるため、１００人規模の街クラブが駆けつけてくれることはプラスに働く。柏にしてもスタジアム増築元年。座席が３０００席ほど増えるため街を挙げての応援は願ってもないことになる。

＜Ｊ２：横浜ＦＣ０－１岡山＞◇第３３節◇３０日◇ニッパ球 岡山のＤＦ植田龍仁朗（２３）が驚異のヘディングゴールで決勝点を奪った。後半２４分に相手ＧＫが蹴ったゴールキックをハーフウエーラインから自陣に入った位置で頭でクリア。そのボールのワンバウンド目がぬれたピッチで変則的に跳ねると、目測を誤ったＧＫの頭上を越えて、ゴールに吸い込まれた。推定でも約５７メートル以上のヘディング弾に、「スリッピーだったのであのゴールにつながった。入ると思ってなかったからビックリしました」と目を丸くした植田。本人もビックリの長距離ゴールだった。

＜Ｊ１：柏２－０横浜＞◇第２０節◇６日◇柏 柏ＧＫ桐畑和繁（２４）が、念願のＪ１戦ホームデビューを勝利で飾った。今季ここまで２回の出場は１勝１分けで、この日も相手のミドルシュートやクロスを冷静に処理。７月９日の仙台戦以来、およそ１カ月ぶりの無失点勝利に貢献した。桐畑は「ずっとＪ１の舞台を目指して（ホームの）日立台も目標だった」とコメント。首位攻防戦に勝利できた喜びを爆発させた。４日に松田直樹さん（享年３４）が亡くなったことに触れ「サッカーができる喜びを感じた」と続けた。

柏からブンデスリーガのボルシアＭＧに移籍するＦＷ大津祐樹（２１）が２４日、渡独した。柏のチームメートからプレゼントされた寄せ書き入りのユニホームも、しっかりキャリーケースに入れてきた。「（準備が）ばたばただった。焦らず、スタートはちょっと遅れているので取り戻すためにしっかりアピールしたい」と話し、リラックスした表情で出発した。

Ｃ大阪のレビークルピ監督（５８）が７日、ロンドン五輪アジア最終予選の組み合わせが決まったＵ－２２日本代表に太鼓判を押した。バーレーン、シリア、マレーシアと同組になったことを聞き「結構いいんじゃないか。（突破の）可能性は高いんじゃないかな」。初戦が鳥栖で行われる予定となったことには「なんで鳥栖なんだ？ それならグアムでもいいじゃないか」と、ジョークを飛ばした。チームにはＭＦ清武、山口、ＤＦ扇原と３人のＵ－２２の代表選手が所属しており「代表に行く前に、日ごろからベストのプレーをしてほしい」と、注文も忘れなかった。

Ｊ１柏のＤＦ酒井宏樹（２１）が自分自身へリベンジする。Ｕ－２２日本代表でクウェート戦を戦った酒井は、２日のＣ大阪戦（長居）で５試合ぶりの先発出場となったが、「気持ちがふわっとしてた」と前半２４分までの２失点を反省した。９日の仙台戦（柏）はＭＦレアンドロ・ドミンゲス（２７）が出場停止なだけに酒井は「堅

＜Ｊ１：柏２－０横浜＞◇第１４節◇１１日◇日産ス まさに、「必殺仕事人」だ。首位の柏がＦＷ田中順也（２３）のリーグ戦２戦連発と、ＦＷ北嶋秀朗（３３）の見事なヘディングシュートで横浜を下した。故障者が相次いだセンターバックも、サイドバックが本職のＤＦ橋本和（２４）を起用し完封。シュート数はたったの４本。コーナーキックは１つもなかったのに勝ってしまう。一撃必殺の玄人芸が、首位まっしぐらの原動力だ。また、ネルシーニョ監督（６０）はＪ１・７７勝目をマークし、Ｊ２での２３勝と合わせ通算１００勝となった。 相手の動きが手に取るように分かっていた。前半２６分に田中がエリア内でボールを拾う。相手が立ちはだかったが迷わずシュート。ボールは股を抜き相手ＧＫの手も越えてゴールに吸い込まれた。田中は「シュートコースは見えてました。股抜けば入るかな、と」。足を広げることは織り込み済み。どんぴしゃのタイミングで仕事を

＜Ｊ１：川崎Ｆ２－２甲府＞◇第１４節◇１１日◇等々力 川崎ＦのＧＫ安藤駿介（２０）が強肩を見せた。後半３１分、助走をつけて投じたボールはハーフラインを超え、最前線のＦＷジュニーニョ（３３）に渡る約７０メートルの超ロングスローを披露し、会場からどよめきが起こった。結果的にはオフサイドとなったが、安藤は「蹴るのは苦手なんで、自分のいいところを見せたかった」と振り返っていた。

＜Ｊ１：柏２－０横浜＞◇１４節◇１１日◇日産ス 柏のネルシーニョ監督（６０）が日本通算１００勝を達成した。内訳はＪ１で７７勝、Ｊ２で２３勝。センターバックのＤＦ近藤直也（２７）が５日のナビスコ杯で負傷したため、サイドバックのＤＦ橋本和（２４）を起用。「アクシデントにいつも備えている」と離脱も意に介していなかった。 今季は強固な守りと効率の良い攻撃で首位を快走中。「良い結果も手伝って成長している。どの選手のことも１００パーセント理解しているし、選手も我々を１００パーセント理解している」と強い信頼関係を要因に挙げていた。

日本サッカー協会は２７日、６月のキリン杯に出場する日本代表２５選手を発表した。 柏ネルシーニョ監督（６０）が代表選出に複雑な心境を明かした。Ｕ－２２日本代表にＦＷ大津祐樹（２１）とＤＦ酒井宏樹（２１）が選ばれるもＡ代表は０。チームを離れるため６月５日のナビスコ杯仙台戦、１１日のリーグ横浜戦に影響が出そうだ。指揮官は「２人の不在は響く」と話した。Ａ代表にはＪ２で１２位の東京からＤＦ今野が選出も、Ｊ１首位の柏から選ばれなかった。シーズン途中での代表選出で、Ｊ１首位チームから選出０は異例。ザックジャパンでは初めてのことだ。「文化が違う相手と戦うのはよい経験になる」と代表のメリットを話していた。 それでも、今後は代表選出に無視できない存在になる自負がある。リーグでの活躍と２人のＵ－２２での活躍がチームへの関心につながると信じているからだ。指揮官は「いい選手は他にもいる。代表スタッフが見てくれるチャ

神戸はアウェーでの首位柏戦に向け最終調整を行い上京した。 仙台－横浜がドローなら、得失点差によってはクラブ史上初の首位に立つ可能性もあるが、ＦＷ大久保嘉人（２８）は「そんなこと、今は全然意識しないよ。そんなことより、３連勝してる自分たちのいい流れでゲームしたい」と話した。 和田昌裕監督（４６）にとっても柏戦は忘れられないカードだ。０９年８月２日、監督として初白星を上げた相手。「ボクが監督になって、それまで４試合勝ててなくて、やっと勝てた。自分の初ゴールと一緒で忘れられないゲーム」と当時を懐かしんだ。「今一番調子のいいチームと、自分たちも調子がいい中でゲームができるのは本当に楽しみ」と話した。

柏のＦＷ北嶋秀朗（３３）が約１カ月ぶりとなる本拠日立柏サッカー場での試合に気迫を込めた。２４日、柏市内の練習場で約１時間、雨の中で調整。首位を走るチームらしく、終始和やかな雰囲気でパスゲームなどを行った。２８日の神戸戦へ向け北嶋は「長い間家に帰っていないようなストレス。久々に家に帰ってやって、やるぞといった気持ち。日立台はエネルギーが違う」と心待ちにした。ＦＷ工藤壮人（２１）も途中出場した前節名古屋戦で得点できなかっただけに「日立台は自分の力に変えられる場所。ホームでのＪ１初ゴールを決めたい」と話した。

＜Ｊ１：名古屋０－０柏＞◇第１２節◇２１日◇豊田ス 柏は名古屋と引き分け、首位を守った。 ＦＷ北嶋秀朗（３２）が２７日の代表発表を控え「１人でも多くこのチームから選ばれてほしい」と熱望した。試合はスコアレスドローに終わったが、自身は前線から相手ＤＦ闘莉王をマークし、パスの起点をつぶした。後半１０分には左足で惜しいシュートを放つなど攻守に活躍。チームは単独首位を守り、北嶋もここまで４得点。「なぜこの順位かを考えてほしい」と話していた。

＜Ｊ１：名古屋０－０柏＞◇第１２節◇２１日◇豊田ス 柏ＦＷ大津祐樹（２１）が無得点を悔しがった。左ＭＦで先発し後半ロスタイムまでプレー。前半１５分には右からのクロスに飛び込むなど攻撃の中心となった。 大津は「チャンスはあった。相手を抜くところまでいけた」と手応えを口にしたが「決めたかった」と話した。関塚Ｕ－２２代表監督の視察も「知ってました」とさらり。明るい表情で「（ゴールは）そろそろですね」と次節の神戸戦（２８日、柏）を見据えた。

＜Ｊ１：名古屋０－０柏＞◇第１２節◇２１日◇豊田ス 昨季のリーグ王者名古屋が好調柏をホームに迎えた。ＤＦ闘莉王（３０）がけがから復帰し、最終ラインから長短のパスを出すが、前線が機能しない。柏は思うようにパスが回らず、互いに攻め手を欠き０－０で折り返す。 後半は名古屋が闘莉王の攻撃参加などで攻勢に出る。同２０分にはＦＷ永井謙佑（２２）の惜しいヘディングなどで相手を脅かす。柏も同３３分にＤＦ酒井宏樹（２１）が積極的な攻め上がりからチャンスメークした。終盤、名古屋は負傷者が続出。残り５分は１０人となり、攻め手が減って攻撃に出ることができなかった。

Ｊ１首位の柏は１８日、ケガの検査、治療のためブラジルに帰国していたＦＷホジェル（２６）の再来日と、左足を痛めたＤＦパク・ドンヒョク（３２）の韓国への一時帰国を発表した。 ホジェルは４月７日に行われた福岡大との練習試合で負傷し、同１６日にブラジルへ帰国していた。練習参加は１９日以降の予定。 パクは４月２３日の大宮戦で負傷。同２９日の甲府戦はフル出場も、その後は別メニュー調整が続いていた。再来日は未定。

首位の力で復興へ。Ｊ１首位の柏と、Ｊ２首位の千葉が共同で被災地支援する計画が１６日までに分かった。両チームの選手会長の柏ＤＦ村上佑介（２７）と千葉ＧＫ岡本昌弘（２８）が連携し、千葉県の被災地旭市でのチャリティー活動を視野に入れている。夏休みをめどに調整する。 東日本大震災によってリーグが中断している間に、岡本は旭市へ支援物資を届けている。津波や液状化の被害を目の当たりにした。村上は千葉県サッカー協会と折衝し、千葉県復興への一助を考えていた。村上も岡本も「同じ千葉のチームとして何かを一緒にできたら、ということを話していた」と共鳴した。 柏は集まった義援金の一部を千葉県へ送り、東北地方だけでなく身近な被災地へのフォローも継続。毎ホーム戦では募金箱を設置しチャリティーオークションも実施。首位の勢いもあり、多くの協力を得ている。千葉も浦安市などの子どもたちを試合に招待し、精神面のケアをしている。