--現在zinoの発行部数は8万部、@zinoの会員数は6000人とのことですが、ウェブメディアでは、スケーラビリティを重視したCGM論が盛んです。そういった流れをどう思いますか。 岸田:ラグジュアリーブランドの顧客は一般的にごく少数です。そういったラグジュアリーブランドが掲載されるようなサイトの会員が、ポータルみたいに巨大でなければいけないかというと、そんなことはない。経済力があって、嗜好品に対する購買意欲が非常に旺盛な富裕層を囲い込めればいいんです。 我々が扱っているコンテンツって、世の中にあってもなくてもいいものです。みんなが持っていなくてはいけないものでもない。しかも、ラグジュアリー商品には、正解がないんですよ。最大公約数が正解にはならない。みんなが高級車に乗れば、それは差別化にならないわけです。「持っているのは自分だけ」であることが、差別化につながる。それが、ラグジュアリー商品の
![「ウェブで“ラグジュアリー”のメディアを作る」--zino発行人岸田一郎氏](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/b2e7e8148382fd7b3dec79b2c199e08ace74193a/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fjapan.cnet.com%2Fmedia%2Fc%2F2012%2Fimages%2Flogo%2Flogo_ogp_1200.png)