ハンドボールの北京五輪男子アジア予選の日本対クウェート戦で試合終了後、判定をめぐり一時騒然とする両チームの選手ら=9月、豊田市総合体育館 国際ハンドボール連盟(IHF)が17日の理事会で、北京五輪アジア予選を再試合にする前代未聞の決定を下した。近年のアジア連盟はクウェートの王族が事実上支配。今年の五輪予選でも審判員の構成や中東寄りの判定でトラブルが相次ぎ、日本の選手からは「いつになったら、まともな試合ができるのか」との声も上がっていた。 日本協会幹部は12月上旬、IHFのムスタファ会長に直談判し、再試合を要求した。韓国も全加盟国に不可解な判定を集めたDVDを配布。世界選手権と五輪大陸予選はIHFの直接管理で実施すべきとの要望書を提出し、受け入れられない場合はアジア連盟の東西分割も辞さない構えで訴えた。 日本にとっては朗報だが、一度は五輪の夢を絶たれた男子代表チームはリマニッチ監督の退任を発
アジアのハンドボール界は近年、中東寄りの不可解な判定が「中東の笛」と呼ばれ、問題視されている。ことし行われた北京五輪男子アジア予選のクウェート−韓国ではヨルダンの審判員が笛を吹き、完全なシュートがオーバーステップなどの反則を取られ、退場者が相次いだ。 日本はクウェート戦で中立の欧州から招いたドイツの審判員を要望したが、クウェートの王族が事実上支配するアジア連盟がこれを却下。イランの審判員ペアが笛を吹き、不可解な判定が目についた。 日本協会のまとめでは、1995年のアトランタ五輪男子予選で日本は不可解な判定でシュートを打てず、バーレーンに敗れた。決勝では韓国の得点を認めないなど不公平な判定が続いてクウェートが五輪出場権を得た。
ハンドボールの日本協会がクウェートなど中東諸国に有利な「中東の笛」を問題視し始めたのは94年広島アジア大会からという。03年にアテネ五輪アジア予選が神戸で行われた際には、実態を世界にアピールするため、IHF理事会も同時に誘致。だが、「ガチンコでは勝てない中東勢は大会を欠場した」と関係者は打ち明ける。 アジア連盟に東アジアからの理事は1人しかおらず、数の力の前に屈してきた。状況を打開したのが、韓国の国を挙げた運動だった。韓国オリンピック委員会を始め、大使館までも協力したという。さらにすべての連盟加盟国に不可解判定が38カ所も収録された試合のDVDを送った。日本協会もサポート。9月に愛知県豊田市で行われたアジア予選に、IHF幹部を視察に招き、実態を知らしめる努力を行った。 審判をめぐっては、今年9月に行われたレスリングの世界選手権でも、不可解判定が頻発。日本連盟の福田富昭会長は、即座に抗議。当
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く