追手門学院大学(大阪府茨木市)に通っていた在日インド人の男子学生(当時20)が2007年、いじめを受けたなどとする遺書を残して自殺した問題で、大学が設けた第三者委員会(委員長・宮崎裕二弁護士)は27日、「自殺の原因としていじめの存在を否定できない」とする報告書を公表した。 同委員会は今年10月以降、男子学生が所属していた経営学部マーケティング科の担当教員や学生ら約20人から事情を聴き、男子学生が他の学生にズボンを脱がされたり、花火を向けられたりしていたという間接的証言を得た。また、遺書に「学校で受け続けたイジメ」とあることを重く見て、「いじめの具体的事実を特定することはできないが、いじめが存在したことは推定される」と結論づけたという。 同大学の落合正行学長は「前途ある学生の自死を未然に防げなかったこと、誠に申し訳ありませんでした」と陳謝。大学は再発防止策として、人権啓発講座の充実やいじ