子供のころ貧乏でした。あのころには戻りたくない。その当時のことを振り返りながら、今に至るまでまたは現在のことまでの、忘備録です。 私の家は、祖父が残してくれた長屋でした。 戦後のどさくさで建てられたので、あちこちガタガタ 建てつけも悪く、窓や玄関の締りも悪かった。 もちろん隙間だらけなので、冬になると隙間風が入ってきた。 今のように冷暖房などなく、冬などは、隙間に新聞紙などを詰めしのんだ 雨漏りがないのが、せめてもの救いであった。 一家10人で住んでいた。 食事も一度にはできず、早い者勝ちで、済ました。 お風呂も同様、早い者勝ちだ 後のほうになると、おかずも少なくなった。 それでも、食事にありつけるだけましだと思っていた。 週末は、家族で、釣りに出かけた。 海までは近かった 竿と釣り糸さえれば、海で捕れたエビを付け魚を釣ることが出来る。 釣れさえすれば、夕食のおかずは、味噌汁に、魚がついて
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