あきれた「粛清」劇…… 日共大物国会議員、筆坂秀世氏失脚の深層 突然のNHK出演降番 去る6月24日、意外な話題が政界をにぎわした。「筆坂秀世参議院議員、セクハラで辞職」……日本共産党の市田忠義書記局長・参議院議員が国会内の記者会見で、沈痛な面持ちで発表した同僚幹部のスキャンダルであった。 しかし、これはマスコミ界にとって「青天の霹靂」ではなかった。それを逆上る一週間前、「筆坂議員、スキャンダルで辞職か」の噂が国会記者クラブを流れ、ちょうどその折りに行われた日共国会議員団の定例記者会見で参議院議員の引退表明があった際、詰めかけた新聞記者の多くが「筆坂問題じゃないのか」とため息を漏らしたというのだ。 「ことの始まりは、6月15日だった」と本紙記者に語るのは、大手新聞政治部記者。「共産党きっての論客として、テレビ出演で人気のあった筆坂氏があらかじめ『赤旗』で予告されていたNHK『日曜討論』の