【ワシントン=小川聡】鳩山首相が沖縄の米軍普天間飛行場移設問題での対応などを巡る支持率の低下を理由に辞任を表明したことについて、米オバマ政権に近い知日派の一人は1日夜(日本時間2日午前)、「米国の責任で首相が辞めることになってしまった格好で、大変な事態だ。日米同盟への影響が心配だ」と深刻な受け止めを示した。 米政府には5月28日の日米共同声明によって、「普天間問題の解決にはほど遠いが、普天間によって日米関係の別の議論が進まない事態は改善されるだろう」(元政府高官)と安堵(あんど)感が広がっていただけに、鳩山首相辞任のショックは大きいとみられる。