カンヌ、ベネチアと並ぶ世界3大映画祭のベルリン。熊坂出監督の作品が最優秀新人作品賞という主要賞を久々に日本勢にもたらした。 授賞式は、無造作に束ねた長髪にはき古したジーンズ姿。「こんな格好ですみません」。スピーチで、姿をわびると、客席から爆笑が起こった。主要賞の一角に食い込むとは夢にも思っていなかった。 さいたま市出身の32歳。立教大卒。フリーでテレビ番組の演出をこなし、合間に映画を作ってきた。短編「珈琲とミルク」で平成17年の、「ぴあフィルムフェスティバル」に入選した。 10代まで「ジャッキー・チェンが好きだった。ホラー映画を毎日見ていた」と言うが、学生時代はジャズにのめり込んだ。「音楽に意味は求めない。そういう音楽のような映画を作りたい」。 「映像が美しく、脚本の感覚が新しい」「黒澤明監督の『生きる』を思い出し、泣いてしまった」…。審査員から直々に選評を聞かされた。ベルリンで日本作品と
初長編作「パーク アンド ラブホテル」(4月26日公開)がベルリン映画祭で最優秀新人作品賞を受賞した熊坂出監督(32)と出演者が20日、都内で会見した。熊坂監督は、今後の映画製作に、今回の受賞が及ぼす影響について聞かれると「あまりないと思います」。同映画は、同映画祭に招待作品として出品していたため「賞の対象になっているとは知りませんでしたので驚きました」。主演した歌手りりィ(56)は授賞式がちょうど誕生日と重なった。「お誕生日メールだと思ったら、受賞の知らせだったのでびっくりしました」。共演したタレントちはる(37)は、中学2年生の長男から「ママ、すごい賞を取ったみたい!」と知らされた時に「うそでしょ」と思ったという。 [2008年2月20日18時52分]
第58回ベルリン映画祭の授賞式が16日(日本時間17日未明)に行われ、日本の熊坂出(いづる)監督(32)の長編デビュー作「パーク アンド ラブホテル」(4月下旬公開)が最優秀新人作品賞を受賞した。熊坂監督は「本当にうれしいです。もっとすばらしい作品を作り、ベルリンに戻ってきたい」と話した。授賞式にははき古したジーンズ姿で出席し「こんな格好ですいません」。受賞などまったく考えていなかったからだったが、場内は爆笑に包まれた。 同賞は06年に新設。出品部門を問わず優れた長編デビュー作に贈られる。日本人は初受賞。日本映画の主要賞獲得は02年の宮崎駿監督「千と千尋の神隠し」のグランプリ(金熊賞)以来だ。 「パーク-」は都会のラブホテル屋上にある公園に集まる孤独な女性たちの交流と再生を描いた。主人公のホテルオーナーを歌手りりィ(56)が演じた。今回は前衛・実験的な作品を集めるフォーラム部門に出品されて
熊坂出監督(左から3人目)と出演者の(左から)ちはる、りりィ、神農幸 初長編作「パーク アンド ラブホテル」(4月26日公開)がベルリン映画祭で最優秀新人作品賞を獲得した熊坂出監督(32)と出演者が20日、都内で会見した。熊坂監督は「招待作品でしたから、賞の対象になっていると知りませんでした」。現地で知らせを聞いた時は「予感もなかったので驚きました」という。 主演の歌手りりィ(56)は「(授賞式が)ちょうど誕生日でしたから、お祝いメールだと思ったら、受賞の知らせだったのでびっくりしました」と笑顔を見せていた。 [2008年2月21日9時24分 紙面から]
「PFFアワード2024」入選作品&最終審査員決定。18歳以下の監督作品が3作品入選! 9月7日(土)より開催となる、「第46回ぴあフィルムフェスティバル」のコンペティション「PFFアワード2024」の入選作品が決定しました。 今年の応募本数は、前年から135本増となる692本。16名のセレクション・メンバーによる、約4か月間の審査を経て、入選作品19本が決定しました。 今年は、最年少14歳を含む、18歳以下の監督による作品が3作品入選。監督たちの平均年齢も、昨年の26.1歳から、23.1歳と大きく若返り、新世代を感じさせる、驚きと期待に満ちた作品群となりました。 また5名のトッ... 2024.07.03 映画祭ニュース
新人作品賞は“アウトロー”熊坂監督 ドイツで開催された第58回ベルリン国際映画祭で16日(日本時間17日)、主要賞が発表され、最優秀新人作品賞に熊坂出監督(32)の「パーク アンド ラブホテル」が選ばれた。日本作品の主要賞受賞は、第52回(02年)に宮崎駿監督(67)の「千と千尋の神隠し」が最高賞の金熊賞を受けて以来。吉永小百合(62)が主演した山田洋次監督(76)の「母べえ」は賞を逃した。 カンヌ、ベネチアと並ぶ世界3大映画祭の授賞式。着飾った映画関係者を前に、熊坂監督は無造作に束ねた長髪に、ブルゾン、ジーンズの普段着で登壇。主要賞の一角に食い込むとは思わず「こんな格好ですみません」と、恥ずかしそうにあいさつすると、場内大爆笑。それでも最高賞の金熊賞を受けたジョゼ・パジーリャ監督からは「アウトローのようでクールだ」と称えられた。 共同電によると、熊坂監督は「僕に何らかの可能性があると認
熊坂監督“予想外”最優秀新人作品賞…ベルリン国際映画祭 【ベルリン(ドイツ)16日】第58回ベルリン国際映画祭の授賞式が行われ、熊坂出(くまさか・いづる)監督の「パーク アンド ラブホテル」(日本4月公開)が、最優秀新人作品賞に輝いた。同賞は2年前に新設。日本からは6年ぶりの本賞での受賞となった。 同作は初老の女性が主人公で、ラブホテルの屋上にある公園を舞台に悲喜こもごもを描く。映像ディレクターとして活躍する熊坂氏は32歳でこれが長編デビュー作。審査員に「哲学的で黒澤明の『生きる』を思い出させた。映像に力と美しさがある」と評価され、満場一致で決まった。 受賞は全く予想しておらず、パーカにジーパンで壇上へ。「ぼくに何らかの可能性があると思ってくださった賞。ベルリンにまた戻ってきたい」と堂々とあいさつ。5万ユーロ(約800万円)の賞金もゲットし「次の製作費に」と喜びを爆発させた。 埼玉・浦和出
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