追悼 清水俊彦 終わりのない冒険にむけて 大里俊晴×水木康文 大里俊晴:横浜国立大学教授・『AA』インタヴュアー 水木康文:青土社編集者・『ジャズ・アヴァンギャルド』『ジャズ・オルタナティヴ』を編集 大里:『AA』の仕事も含め、わずか1,2回のインタヴューでお会いしたような自分に、清水俊彦さんを語る資格は全くないのですが、今日は長い間編集者として清水さんと関わってきた水木さんにお話を伺おうと思うのです。清水さんに関しては、その人がどの時代に出会ったかによってその印象はかなり違うと思うんですが、元はといえばアーティストなわけですよね。 水木:そうですね。詩人でかつヴィジュアル・アーティスト、具体的には写真やコラージュといった創作に打ち込んでおられたようです。 大里:ご本人からうかがって初めて気づいたのですが、なんとスティーヴ・レイシーが日本で富樫雅彦らと吹き込んだ『ワイヤー』とい