大学卒業後再び志し、学問をさらに深められようとすることに敬意を表します。しかも、巷にはカルチャーセンターなどの成人教育という方法もある中で、通信制とはいえ大学院修士課程を選択されようとすることに深い感銘を覚えるところです。 森有礼がいみじくも述べているように、高校までの教育は主として知識を学ぶところでしたが、大学、ましてや大学院は方法論を学ぶところです(別紙1)。 私は、われわれの大学院も「社会人も受け入れる教育機関」として実学を重視しつつも、大学院と呼ばれるには学問を修めることにはいささかの妥協もあってはならない、と考えています。 大学院では、もちろん知識も教えるでしょう。しかし、それは限られています。その知識は、もしあなたが興味を持ち、好奇心を持って調べれば、私が述べたこと以上に知識が深まることは間違いありません。 私は、あなたが「研究する力」を培われるお手伝いができればと思っています