エアコン嫌いのお年寄り…酷暑で熱中症死の危険 エアコンの風は体に悪い――。そう思い込んでいたお年寄りが相次いで熱中症で死亡した。よしずで夏の日差しを和らげ、打ち水で涼をとるだけでしのげた日本の夏はもう過去の話。救急医療に詳しい医師は「酷暑を乗り切るため、思い込みを捨てて、エアコンを利用するべきだ」と呼びかける。 埼玉県草加市の県営住宅で16日、一人の女性(88)が熱中症で死亡しているのが見つかった。 草加署や市によると、この日、介護ヘルパーが訪問すると、いつもは開いている玄関ドアが施錠されていた。不審に思い、近所の人と協力して、窓枠を外し室内に入った。女性は仰向けで居間に倒れていた。 同じ県営住宅に住む知人はハルさんの家にエアコンがないのを知っていた。「暑いので風通しをしてね」と声を掛けると、「窓を開けているので大丈夫」と答えていた。 ハルさんは、10日前にもごみ出しの際に倒れていた。点滴