オールタイムだとたいへんなんで、今年に入って見た映画を挙げていきます(再見も含みます)。 『引き裂かれた女』(2007 クロード・シャブロル) 『スプライス』(2009 ヴィンチェンゾ・ナタリ) 『アンチクライスト』(2009 ラース・フォン・トリアー) 『人魚伝説』(1984 池田敏春) 『富江アンリミテッド』(2011 井口昇) 『トゥルー・グリット』(2010 ジョエル&イーサン・コーエン) 『豊田道倫映像集3』(2011 カンパニー松尾) 『地獄の門』(1980 ルチオ・フルチ) 『監督失格』(2011 平野勝之) 『南十字星は偽らず』(1953 田中重雄) 『スコット・ピルグリムvs邪悪な元カレ軍団』(2010 エドガー・ライト) 『ファンタスティックMr.Fox』(2010 ウェス・アンダーソン) 『ハロルドとモード 少年は虹を渡る』(1971 ハル・
今、いちばんすごいんじゃないかと思っているのが中国のドキュメンタリー作家、王兵(ワン・ビン)です。なんとタイミングのいいことに、来月レトロスペクティヴがおこなわれるらしいですよ。 http://eonet.jp/cinema/news/domestic/detail_844.html 新作『無言歌』(これは劇映画)が劇場公開されることになってますが、なんせデビュー作『鉄西区』が九時間の超大作で、なみたいていの映画には驚かない山形映画祭常連の猛者たちも怯んだという代物です。第二作『鳳鳴―中国の記憶』はぐっと短くなって3時間!ただしお婆さんが延々喋ってるだけ!というとんでもない映画です。で、これが面白いんですよどれも。まあ長いのはどうも…ということでしたらとりあえず『名前のない男』でも見てみてはいかがでしょうか? http://filmasia.blog.so-net.ne.jp/201
殺人現場巡礼をするカップルが実際の殺人鬼に出くわしてしまってウマー!という『カリフォルニア』という映画がありましたが覚えていますか? 殺人鬼カップルがブラピとジュリエット・ルイスだったんだけど、ブラピが「殺人鬼の役作りのために動物園でゴリラの動きを研究した」というのを読んで、「こいつ、バカかもしれん……」と思いました。そしてブラピはジュリエット・ルイスのナチュラル・ボーン・狂気な演技に敗北を認めて二人は別れちゃったんですね。 その映画でも描かれてたんですが、たとえどんな凄惨な事件が起きた場所だろうと、殺人現場そのものにはアウラも何もないわけで、それを作り出すのはあくまでも見ている側の問題なんです。その事件を決して忘れまいとする我々の心情が地霊を作りあげてしまうのですよ。場所は単に場所でしかない。google mapで見ようが、実際に足を運んでみようが同じことです。 ご質問に戻りますが、
庵野秀明プロデュース、平野勝之監督、ある意味今年最大の問題作である『監督失格』がいよいよ今週末に公開になります。この映画については、ぼくは見るたびに泣いてしまってまったく冷静に見られないので、映画評とかをする立場ではありません。まあ、そんな局外者的な態度を許さない映画なのだ、ということは言えるかもしれませんが。 そんなわけなんで、乞われてパンフの製作も少しお手伝いさせてもらいました。監督、プロデューサーへのインタビュー、あと座談会の司会構成その他を担当しています。合わせて読んでもらうとそのとき何が起こっていたのかが立体的に浮かび上がる作りになっているはず。みんながいかに平野勝之を愛しているかわかってくれるんじゃないかと思う……んだけど、よく読んだら、平野をいちばん愛しているのはオレだった! まあそんな本です。A5版60P¥900と少々お高いですが、その価値はあると自負しています。劇場鑑賞の
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く