「段ボール入り肉まん」として中国のテレビ局が報じた「スクープ」は、テレビ局の「捏造」だった。北京を大パニックに陥れた「段ボール入り肉まん」だが、国内外でも大反響を呼び、「段ボール入り」を実際に作ったりした日本メディアはバカを見た形だ。ただ、「ヤラセ放送」が横行する中国テレビ界では、珍しくない出来事だったようだ。 「段ボール肉まん」を再現した日本マスコミ 北京テレビは2007年7月18日夜、同局が「スクープ」した「段ボール入り肉まん」の放送が「捏造」だったことを放送のなかで明らかにし、謝罪した。 問題となった「段ボール入り肉まん」は、北京テレビが「透明度」という番組内で、北京市朝陽区で販売されていたと報じた。使用済みの段ボールをカセイソーダ(水酸化ナトリウム)の溶液に浸して変色させ、やわらかくした上で、煮込み、本物の肉と混ぜて(豚肉と段ボールの割合は4対6と段ボールの方が多い)、肉まんの中身