すべての評価関数に適用できる効率のよいアルゴリズムは存在しない。 “すべての評価関数”というのは上の例で言えば“すべての”ということである。 この定理を証明する前に、まずよく知られた探索アルゴリズム[5]を挙げて、探索とはそもそもどのようなものなのかを説明しよう。 探索アルゴリズム “探索”というのは問題の解の候補の中からよいものを探し出すことである(同語反復という感じだが)。ここでは次のように、評価関数が定義された問題を解く過程のことを探索と呼ぶことにする。 解の候補の有限集合を、その要素のひとつをとする。 評価関数はから有限集合への写像である(の要素のひとつをで表す)。 の最大値を与えるようなが問題の解で、それを見つけたいのである。 このような探索問題を解くためのアルゴリズムには大きく分けて次の2つがある。 アルゴリズムのように知識を用いて解を構成するもの(適切なヒューリスティックスが